2024.09.14 午後2-5時 2024.07.20 午後2~5時 2024.06.23 午後2~4時 |
中京地区研究会@南山大学名古屋 ハイブリッド開催
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2024.03.17 |
online UBI学習会 |
2024.02.10 |
第10回関西地区研究会 @エル・おおさか 5F 研修室1 ゲスト:玉井金五 大阪市立大学名誉教授 山中鹿次開会挨拶「2023年日本でのベーシックインカムの動き」 |
2024.01.20 |
第7回関東地区研究会 2024年1月20日14時~18時 @駒澤大学 駒沢キャンパス3号館205 報告者:東京大学総合文化研究科 榊原清玄 テーマ:「選択的自由の分配とベーシックインカム |
2023.12.10 2023.09.30 2023.07.22 |
第6回年次大会 @エル・おおさか ハイブリッド開催 一般研究発表 午前の部10:20~12:00 午後の部1:00~2:30
関西地区第9回研究会 @エル・おおさか 5F 研修室1 ゲスト:伊田久美子 大阪府立大学名誉教授(女性学「家事労働に賃金を」翻訳)
「健康の観点から注目されるベーシックインカム」 樋口浩義 日本ベーシックインカム学会理事長: コミュニズムのコモンズとしてのベーシックインカムの実現可能性―キリスト教共同体形成との関連を踏まえて」 ------------------------------------------------------------------------------------- |
2023.03.12 | 第6回関東地区研究会@駒澤大学 MMT(現代貨幣理論)とベーシックインカムを融合したらどんな世界がみえてくるのかーーおカネとハタラクことを根本から問い直す。 『ベーシックインカム×MMT(現代貨幣理論)でお金を配ろうー誰ひとり取り残さない経済のために』スコット・サンテンス著 朴勝俊訳(那須里山舎発行)を読んで考える。 第一部 特別講演録画 基調講演『危機、変革、ベーシックインカム:比較の観点から』スコット・サンテンスさん「ベーシックインカム世界ネットワークBIENにて」in オーストラリア 第二部 サンテンスさんのお話をうけて対話する。 朴勝俊(関西学院大学教授)×井上智洋(駒澤大学准教授) 司会:白崎一裕(那須里山舎代表) |
2022.11.12 2022.8.27 |
第5回年次大会/駒澤大学 「年次大会」サイトにプログラム詳細を掲載しております。ご参照くださいませ。 基調講演:苫米地英人 (カーネギーメロン大学フェロー,早稲田大学研究院客員教授) 「半減期通貨による信用創造とユニバーサルベーシックインカム」 特別講演:井上智洋 ( 駒澤大学経済学部准教授 ) 「中銀ベーシックインカムの実現可能性」 前田順一郎 ( 立教大学人工知能科学研究科客員教授 ) 「ベーシック ・インカム導入のための財源論~新たなストック課税の可能性 に関する考察~ 」 一般発表 関西地区第7回研究会 (詳細は研究会サイトに掲載していますので、ご参照ください。) 開催場所:エブリグランデ新大阪 開催テーマ 「ベーシックインカム」と「ベーシックスペース」、そしてその先へ BI(無条件の現金給付)+ BS(無条件の住居)= ? ①中村広太郎「(居)場所作りの実践とベーシックインカム~危機の時代をみんなで生き残る~」 ②松村淳「公共空間としてのDIY住宅~建築社会学による後期近代の生存戦略~」 ③井上智洋「ベーシックインカムは資本主義を加速させるか脱却させるか」 会場全体でセッション。 ※松尾匡先生には療養を優先頂きたく、今回は参加を見合わせることとなりました。なお、松尾先生からは事前にコメントを頂戴し、当日ご紹介する予定です。 |
2022.07.31 | UBIスタディグループ学習会 午後7時〜9時 獨協大学経済学部 本田浩邦教授 「19世紀社会主義と貧困救済の思想」 zoomオンライン公開講座 参加費無料 |
2022.07.02 | 北海道地区研究会 日時:7月2日(土)13時30分~16時45分(13時15分入場) 会場:北海道大学人文・社会科学部教育研究棟1階W102講義室 オンライン会場:Zoom 参加費:会場、オンライン共に1000円(会員無料) 講演テーマ 樋口浩義(日本ベーシックインカム学会理事長) 「ベーシックインカムの過去・現在・未来について」 細谷洋子/竹の内研司(市民活動家) 「ベーシック・インカムの向こう側〜市民運動から見えるもの」 コーディネーター(司会):寺田英司(北海道大学客員教授) |
2022.06.05 |
UBIスタディグループ学習会 午後7時 松尾匡 教授 「マルクス経済学とBIを巡る対話」 zoomオンライン公開講座 |
2022.05.08 |
2022年度 日本ベーシックインカム学会年次総会 開催 --------------------------------------------------------------------------------------- |
2022.02.20 |
UBIスタディーグループ学習会 MMTとUBIの関係を考える〜 “Let there be money Understanding MMT and Basic Income” by Scott Santens(邦訳『そこにお金があるように MMTとベーシックインカムの理解 スコット・サンテンス著)の紹介を通して〜 発表者 岸香おり(日本ベーシックインカム学会幹事) 発表内容 スコット・サンテンス氏は、アメリカのプロの(クラウドファンディングで生計を立てている)ベーシックインカム提唱家です。 今回の学習会では、彼が昨年末に出版したばかりの著書を、岸(日本ベーシックインカム学会幹事)が邦訳して紹介します MMTとUBIは対立するものでなく、両立するものだというスコット氏の主張をなるべく分かりやすい日本語でご紹介したいと思います。 |
2022.01.10 |
日本ベーシックインカム学会関西地区第6回研究会 日時 2022年1月10日 月曜日(祝日) 会場 国労大阪会館中会議室 大阪市北区錦町2-2 TEL 06-6354-0661 「2021年ベーシックインカムの動き-日本国内を中心にして-」 講師 山中鹿次(日本ベーシックインカム学会理事)14時20分まで 「ベーシックインカムの課題 環境重視か成長重視か」 コメンテーター 関西地区日本ベーシックインカム学会会員の皆さん |
2021.12.29 |
日本ベーシックインカム学会関東地区2021年度第2回(通算5回)研究会 日時:12月29日(水)13時00分~17時00分 招聘講師 大澤真幸(元京都大学大学院教授・理論社会学者) テーマ:「コミュニズムのコモンとしてのベーシックインカム」 講師 井上智洋(駒澤大学准教授・本学会副会長) テーマ:「ベーシックインカムは資本主義を加速させるか減速させるか?」 |
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2021/10/14 | 9月20日に、日本ベーシックインカム学会第4回(2021年度)年次大会がオンラインにて開催されました。 ご講演の朴勝俊先生、長谷川羽衣子先生の発表内容は、一般公開用ではございません為、同趣旨の内容として、下記サイトをご案内致します。 https://rosemark.jp/2021/04/06/2021040602/ |
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4/4 | 4/3に行われました、日本ベーシックインカム学会2021年度第1回関東地区研究会のレジュメが公開されました。 樋口浩義会長 講演レジュメ 下記Facebookページからご覧頂けます。 樋口浩義 「ベーシックインカムを再考するー社会保障と雇用問題との関連からー」 本田浩邦教授 講演レジュメ 本田浩邦 「ベーシックインカムと日本経済――政策争点を考える」 |
2020年 11/21 |
9月22日の第3回大会での、会員による自由論題の様子です。 YouTubeからご覧頂けます。 『ケアニューディールを希求する』〜ケア×MMT〜 諸星たお(重度訪問ヘルパー) レジュメは下記noteよりご覧頂けます。 https://note.com/taomorohoshi/n/ncafb6c2774f1 |
10/29 | 「脱コロナ禍!現金給付★祭」関西編 が下記のように開催されます。お申込みはこちらから ■開催日時:11/15(日) 12:30開場/13:00開演 ■イベント内容 : コロナ後の現金給付金、ロボット監視社会を予見し、各国の映画祭で話題となった『はじまりの日〜ベーシックインカム元年〜』の上映に、本作増山麗奈監督×要友紀子さん(セックスワーカーが安全に働くための団体SWASH代表)によるトークセッション ■料金 前売予約:1,800円 当日:2,000円 ※定員は38名です。定員に達しましたら当日券の販売はございません。 ■上映作品 『はじまりの日~ベーシックインカム元年~』 https://info093062.wixsite.com/earth-art-factory ■トーク出演 要友紀子(セックスワーカーが安全に働くための団体SWASH代表) 増山麗奈(映画監督×日本ベーシックインカム学会理事) 司会:山中鹿次(日本ベーシックインカム学会理事) ※要さんはオンラインでのご登壇です。 お申込みは |
10/6 | 9月22日の第3回大会に於ける、招聘講師の竹信三恵子様、伊藤みどり様のご講演の様子を、YouTubeからご覧いただけます。 BS(ベーシックサービス)社会保障のないBI(ベーシックインカム)は危険!和光大学名誉教授 竹信三恵子さんに聞く 働く女性に現金給付が必要な理由〜伊藤みどりさんに聞く〜 追加現金給付?ベーシックインカムQ&A竹信三恵子×伊藤みどり |
9/26 | 9月22日の第3回大会は、皆様のおかげで成功裏に終わりました。ただ、翌日に竹中さんのベーシックインカム案が報道され、学会で竹信先生がご指摘のベーシックインカムの難しさも明らかになってきました。今後、竹中案もベーシックインカム学会で冷静に理論的に検討することも考えております。 日本ベーシックインカム学会会長 |
9/5 | 9月22日(火・祝)午後12時半~16時45分 学会総会を東京で開催します。オンラインでもご参加いただけます。 お申込みはこちら https://peraichi.com/landing_pages/view/basicincome922 |
7/14 | 週刊エコノミスト誌から学会会長の樋口浩義が編集部の市川氏の取材を受け、7月13日発売号(7月21日号)に日本ベーシックインカム学会が紹介されております。また、学会副会長の井上智洋先生と7月26日の本学会関西地区研究会での招聘講師であられる小沢修司先生が寄稿されております。 |
5/15 | 日本ベーシックインカム学会理事の増山麗奈が監修した雑誌「猫のように生きる」が 人文系雑誌アマゾン二位になりました。ぜひご注文をお願いします! |
3/31 | 4月18日(土)大阪のシアターセブンでJABI広報担当の増山麗奈監督作品「はじまりの日~ベーシックインカム元年~」が上映され、上映後「コロナ後の各国の現金給付制度について」講演を行います。 詳しくはこちら |
3/31 | JABI副会長の白崎一裕氏が編集に関わった本「普通の人々の戦い」が出版されました。アメリカ大統領選でベーシックインカムを訴えたアンドリュー・ヤン氏の著書となります。 詳しくはこちら |
3/1 | JABI研究会でご講演をいただいた日本経済復活の会会長の小野誠司先生が、財務省に「20万円現金給付」案を広報担当の増山麗奈らとともに提案し、ハーバービジネスオンラインで報じていただきました。 詳しくはこちら |
3/1 | JABI副会長の井上智洋がアエラのインタビューに答えています。「現金給付20万円」「一か月皆休め」 詳しくはこちら |
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立岩さんの死を悼む
立岩真也さんからの宿題――私的所有論からの分配思想にむけて
日本ベーシックインカム学会理事 白崎一裕
立岩さんは、障がい者運動団体「青い芝の会」の初期のリーダーであった横塚晃一さんの「はやく・ゆっくり」という言葉を時々印象的に引用されていた。「得るものを得るためにははやくせざるをえない。しかし、本当は、ゆっくりでよいし、ゆっくりがよい」(『母よ!殺すな』横塚晃一著 解説 立岩真也 生活書院より)
この矛盾する言葉は、立岩さんのお仕事そのものであるような気がする。立岩さんの著作の文体はよく難解と評された。しかし、その文体には「はやく・ゆっくり」という思考が凝縮して表現されているようにも思う。そして、それは、障がい者介助経験や障がい者運動に寄り添う中での問題意識を社会学的視座から深めていく実践的学知の到達点を指し示したものでもあった。
これから、おそらく立岩さんの主導された立命館大学の「生存学」に集った多くの方々が立岩さんの広範な仕事に関して論評をしていくのだろう。
ここでは、日本ベーシックインカム学会で記念講演(第二回年次総会)をしていだいたご縁から、ベーシックインカム学会に立岩さんから提出されている宿題について考えてみたい。
立岩さんは、ベーシックインカムが広く論じられるかなり前からベーシックインカムや所得保障に関する考察をたくさん残されている。その源流として、もっともまとまっているのは、やはり大著『私的所有論』(第2版、生活書院)にある。この本は、私にとっても大きな影響を与えてきた。それは、「能力主義(メリトクラシー)をどう超えるか」という問題意識を立岩さんと共有していたからであり、そのことをもっとも徹底的に考える思想として、大きな学びを与えてくれていたからである。
『私的所有論』の論理は二部構成になっている。まず、ジョン・ロックなどの労働による自己制御論をはじめとする私的所有の思想的根拠はきわめて不明確であることが論じられる。次に私的所有の根拠の不明確さを前提に能力主義の考察が続く。人間ひとりひとりの属性としての様々な能力は否定できない、また、その能力は他者の評価によって成り立っていて、そのことも否定できない。しかし、個人の能力に応じた生産物の私的所有の独占や能力に応じた分配は否定されていく。こうして能力と私的所有を分離することが、ひとつの結論として導かれてくる。現段階でこの結論は、能力という他者との関係性で立ちあられてくる「属性」を否定することなく「能力主義」を無化する最短の道のように思える。そして、能力と分配を切り離して考えるというところにベーシックインカムの存在が浮かび上がってくるのだ。
立岩さんは、斎藤拓さんとの共著『ベーシックインカム 分配する最小国家の可能性』(青土社)において、「分配」の問題をさらに深めていく。
この著作において注目される問題提起がある。
「政治が関係する分配政策としてはBI(ベーシックインカム)だけでいくのか、それがよいのかである。私は生産財の分配、労働の分配、そして所得の分配と、三つを組み合わせるのがよいと考える。」
この部分を単純に解釈すれば、福祉政策における「現金給付と現物給付の組み合わせ」ということになるのだろうが、立岩さんは、もっと深いところーーすなわち、私たちの社会全体の構造を問い直そうとしている。
たとえば、労働の分配だが、すでに労働市場は機能不全に陥っているといってよいだろう。各方面で巻き起こっている人手不足問題、AIなどのテクノロジー進化による労働現場の変容などである。まさに労働の分配が問われるところだ。ここで国民皆農とか国民皆介護労働とかの強制労働分配政策を導入することが世論の支持を得られるだろうか。立岩さんは、介護労働への義務化を示唆する文章を残しているが、さて、政治的制度化への道筋はまったく見えていない。
生産財の分配にしても、コロナ禍やウクライナ戦争で明確になってきたが、医療資源の確保やエネルギー・食糧自給問題など、待ったなしの課題が私たちの目前に横たわっている。
私見では、ベーシックインカムは分配思想の系譜に位置づけられると考えているが、その「分配」をめぐる思想課題には、深く重いものがある。
立岩さんから、私たちに突き付けられている宿題とは、まさにこの「分配」思想の深化なのだ。
「はやく・ゆっくり」
私は、こう書かれた立岩さんの文章をあらためて読み返す。
現在という時代性は、この思考方法を私たちに求めているのかもしれない。