日本ベーシックインカム学会
公式サイト

日本ベーシックインカム学会年次大会(オンライン実施)、及び関西地区研究会(開催中止)のお知らせ
第 4 回日本ベーシックインカム学会年次大会

日程 2021 年 9 月 20 日(月、敬老の日の祝日) 関西地区でのコロナ禍の影響が深刻なため前日の関西地区研究会は中止となりました(9月3日情報追加)

会場 大阪市淀川区十三シアターセブン ですが、発表者、講演者、司会者のみの入場で、学会会員も含めて一般参加者は御入場できません(無観客実施になります)

開催テーマ「ポスト新型コロナの時代の生活とベーシックインカム」

予定プログラム(大会はコロナ禍が深刻化したため、Zoom上での実施に変更されました[9月3日変更])
午前中開催予定の会員総会は中止
となりました。会員総会への提出事項は後日、ここのHPに掲示されます。掲示期間は、掲示後1か月ほどです。ご意見のある方はその期間にメールで提出してもらいます。反対多数の事項があれば、後日Zoom(オンライン)での総会開催も検討します。

12:30 開会あいさつ
12:40〜14:40 一般研究発表
発表者と発表演題
山中鹿次「週3日労働社会実現とベーシックインカム」
仲村亮介「現代日本の論壇におけるBIを巡る議論について」
岸香おり「高等学校におけるベーシックインカムに関する授業実践報告」
岡野内恵里子、名川文清「2021年度ベーシックインカム国際会議他」
諸星たお「ケアニューディール」
杉丸一美「一人年間35万円のベーシックインカム支給を実現する」

14:50〜16:30 シンポジュームと質疑
 「グリーンニューデイールとベーシックインカム」

パネラー 
長谷川羽衣子(グリーンニューデイール政策研究会事務局長) 朴勝俊(関西学院大学教授) 

参加費 
 今回はオンライン参加のみとなります(無観客実施)会場にはご入場できません。 
オンライン参加費 1000円
(オンライン参加申し込みは、下記のボタンからお願いします。事務手続き上、申し込みは前日(19日)17時までとさせていただきます。

 申し込み・問い合わせ
日本ベーシックインカム学会山中宛 以下のメールアドレスのいずれかに
yamashikaransapo@occn.zaq.ne.jp または yamashika0217@gmail.com

第4回日本ベーシックインカム学会年次大会オンライン参加

ご購入者様にオンライン視聴用のURLを、申込み完了メールに添付致します。
Zoomを用いますので、予めZoomアプリをダンロード、ログインして下さいませ。申し込みは事務処理上、前日(19日)の17時締切とさせていただきます。お早めにどうぞ。
  • オンライン参加券販売価格
  • 1,000円
  • (税込)
 下記の第5回日本ベーシックインカム学会関西地区研究会はコロナ禍が深刻化したため中止となりました(オンラインでの開催もございません。9月3日追加)

第5回日本ベーシックインカム学会関西地区研究会のご案内

●開催日 2021年9月19日(日曜)※年次大会は翌日です。
●開催場所 大阪市北区天神橋3-9-27  PLP会館4F小会議室B
(地下鉄扇町駅、JR天満駅から徒歩約5分、plp-kaikan.net/)


 テーマ 資本主義の克服とベーシックインカム

光文社新書『資本主義から脱却せよ 貨幣を人びとの手に取り戻す』の著者お二人にベーシックインカムとの関連を語っていただきます。


プログラム

●午後1時 受付開始 午後1時25分 開会挨拶と開催趣旨説明
●午後1時半~2時20分「そもそもお金とは何か?すべての人びとが恩恵を受ける経済とは?」日本ベーシックインカム学会理事 高橋真矢
●午後2時半~3時20分「現金給付の経済とベーシックインカム」
日本ベーシックインカム学会副会長 井上智洋
●午後3時半~4時半 パネラーの補足と質疑応答

参加費
日本ベーシックインカム学会会員は無料、一般は千円

申し込みと問い合わせ
日本ベーシックインカム学会山中宛 以下のメールアドレスまで
yamashikaransapo@occn.zaq.ne.jp または 
yamashika0217@gmail.com まで

なお、翌日20日の日本ベーシックインカム学会第4回年次大会はオンラインでのみ無観客で開催されます。ご参加ください。問い合わせ、申し込みは上記と同じです。
 

お知らせ

6/9
日本ベーシックインカム学会第4回(2021年度)年次大会 一般研究発表参加申し込み要項

 日本ベーシックインカム学会会員の皆様へ
 来る9月20日(月、祝日)〒532-0024 大阪市淀川区十三本町1丁目7-27サンポートシテイ5FのシアターセブンBOX1にて、日本ベーシックインカム学会第4回年次大会を開催します。以下の要項にて一般研究発表の募集を致します。
 応募資格
 日本ベーシックインカム学会会員で、発表申し込み時点で会費納入もしくは見込みの者。発表内容はベーシックインカムについての内容や、貧困問題、経済問題などでベーシックインカムについての内容を含むこと。
 発表時間は約15分~30分(発表希望者の数で変わります)。以下の事を明記の上、発表申し込みしてください。
1 発表題名 2 氏名と所属(一つの題目を複数の方で時間内であれば発表は可です)3 発表内容 当日の発表内容の200文字程度の概要を送信すること。
 締め切りは8月1日(それまでに6名申し込みあれば締め切ります)までに、以下に発表題名、氏名と所属、発表内容を明記の上、学会大会事務局の山中鹿次宛、以下のアドレスのどちらかに「日本ベーシックインカム学会研究発表希望」という件名にてメール送信してください。なおオンライン研究発表も可能ですが、接続トラブルを避けるため、オンラインで授業や研究発表経験のある方に限ります。
 yamashikaransapo@occn.zaq.ne.jp
yamashika0217@gmail.com
上記のいずれかにお申込みください。以上よろしくお願いいたします。
 事務局担当   山中鹿次 
 

4/4 4/3に行われました、日本ベーシックインカム学会2021年度第1回関東地区研究会のレジュメが公開されました。

樋口浩義会長 講演レジュメ
下記Facebookページからご覧頂けます。
樋口浩義 「ベーシックインカムを再考するー社会保障と雇用問題との関連からー」

本田浩邦教授 講演レジュメ
本田浩邦 「ベーシックインカムと日本経済――政策争点を考える」
11/21
9月22日の第3回大会での、会員による自由論題の様子です。
YouTubeからご覧頂けます。
『ケアニューディールを希求する』〜ケア×MMT〜  諸星たお(重度訪問ヘルパー)

レジュメは下記noteよりご覧頂けます。
https://note.com/taomorohoshi/n/ncafb6c2774f1
10/29 脱コロナ禍!現金給付★祭」関西編 が下記のように開催されます。お申込みはこちらから
■開催日時:11/15(日) 12:30開場/13:00開演
■イベント内容 :
 コロナ後の現金給付金、ロボット監視社会を予見し、各国の映画祭で話題となった『はじまりの日〜ベーシックインカム元年〜』の上映に、本作増山麗奈監督×要友紀子さん(セックスワーカーが安全に働くための団体SWASH代表)によるトークセッション
■料金 前売予約:1,800円 当日:2,000円 ※定員は38名です。定員に達しましたら当日券の販売はございません。 ■上映作品 『はじまりの日~ベーシックインカム元年~』  https://info093062.wixsite.com/earth-art-factory 
■トーク出演 要友紀子(セックスワーカーが安全に働くための団体SWASH代表) 増山麗奈(映画監督×日本ベーシックインカム学会理事) 司会:山中鹿次(日本ベーシックインカム学会理事)   ※要さんはオンラインでのご登壇です。
お申込みは 
10/6 9月22日の第3回大会に於ける、招聘講師の竹信三恵子様、伊藤みどり様のご講演の様子を、YouTubeからご覧いただけます。

BS(ベーシックサービス)社会保障のないBI(ベーシックインカム)は危険!和光大学名誉教授 竹信三恵子さんに聞く

働く女性に現金給付が必要な理由〜伊藤みどりさんに聞く〜

追加現金給付?ベーシックインカムQ&A竹信三恵子×伊藤みどり
9/26 9月22日の第3回大会は、皆様のおかげで成功裏に終わりました。ただ、翌日に竹中さんのベーシックインカム案が報道され、学会で竹信先生がご指摘のベーシックインカムの難しさも明らかになってきました。今後、竹中案もベーシックインカム学会で冷静に理論的に検討することも考えております。
日本ベーシックインカム学会会長
9/5 9月22日(火・祝)午後12時半~16時45分
学会総会を東京で開催します。オンラインでもご参加いただけます。
お申込みはこちら
https://peraichi.com/landing_pages/view/basicincome922
7/14 週刊エコノミスト誌から学会会長の樋口浩義が編集部の市川氏の取材を受け、7月13日発売号(7月21日号)に日本ベーシックインカム学会が紹介されております。また、学会副会長の井上智洋先生と7月26日の本学会関西地区研究会での招聘講師であられる小沢修司先生が寄稿されております。
5/15 日本ベーシックインカム学会理事の増山麗奈が監修した雑誌「猫のように生きる」
人文系雑誌アマゾン二位になりました。ぜひご注文をお願いします!

3/31 4月18日(土)大阪のシアターセブンでJABI広報担当の増山麗奈監督作品「はじまりの日~ベーシックインカム元年~」が上映され、上映後「コロナ後の各国の現金給付制度について」講演を行います。
詳しくはこちら
3/31 JABI副会長の白崎一裕氏が編集に関わった本「普通の人々の戦い」が出版されました。アメリカ大統領選でベーシックインカムを訴えたアンドリュー・ヤン氏の著書となります。
詳しくはこちら
3/1 JABI研究会でご講演をいただいた日本経済復活の会会長の小野誠司先生が、財務省に「20万円現金給付」案を広報担当の増山麗奈らとともに提案し、ハーバービジネスオンラインで報じていただきました。
詳しくはこちら

3/1 JABI副会長の井上智洋がアエラのインタビューに答えています。「現金給付20万円」「一か月皆休め」
詳しくはこちら



4/4 4/3に行われました、日本ベーシックインカム学会2021年度第1回関東地区研究会のレジュメが公開されました。

樋口浩義会長 講演レジュメ
下記Facebookページからご覧頂けます。
樋口浩義 「ベーシックインカムを再考するー社会保障と雇用問題との関連からー」

本田浩邦教授 講演レジュメ
本田浩邦 「ベーシックインカムと日本経済――政策争点を考える」

学会の設立趣旨

日本ベーシックインカム学会は、近い将来での日本でのベーシックインカム導入実現に向けて、財政学、金融論、社会政策、AI、法学、会計学等多様な分野の研究者と各地のBI運動家、政治家の方々が、ベーシックインカムについての意見交換を通じて、中立的立場で学術的な研究をおこなうことを目的として設立されました。

この学会では特定のベーシックインカムの手法に統一するのではなく、現状で存在している、あるいは考案されているベーシックインカムのアイデアについての情報交換をおこなうことを目的としております。

学会の現況について(会長より)
 皆様のお陰様で、小規模ですが50人弱の学会に成長しております。学会年次大会や各地区での研究会は盛況でございます。ここで日本ベーシックインカム学会の今後について、補足させていただきます。日本ベーシックインカム学会は、何方でも興味のある方ならば、入会できます。学会と名の付くように「学術団体」です。ただ、現時点では正式の学会ではございません。正式の学会になるには「日本学術会議」という全ての学会(物理学会、医学会なども属する)の元締めから認定を受けないとなりません。本学会は、現在その認定を受けるべく学術活動をおこなっております。しかし、その条件にはかなり厳しいところがあり、①会員数は100名を超えていること、②大学等の研究者(≒大学教員)が、その半数(50名)以上でなければならない、とあります。本学会は現状で活動家の方等研究者以外の会員が多いため(大学の先生方は10名程度)、特に②のハードルが高いのです。ただ、大学等の研究者でなくとも、学会入会後、学会発表、論文執筆を積まれた方は大学の研究者と同等とみなされます。そこで、大学等の研究者でなくとも、御入会後に研究活動に励まれる方を歓迎しております(自分だけでは研究発表や論文執筆が困難だと思われる場合は、日本や欧米大学院で学ばれることをお勧めします)。

日本ベーシックインカム学会の特徴

ベーシックインカム 国際交流
日本で初の、唯一のベーシックインカム学会です。全国の定期的な勉強会で知識と仲間が得られます。
世界の学会にも参加する一流の学者さんとの出会いで、世界の最先端の情報を知ることができます。
勉強会では自分の考えを発表する機会があります。
勉強会では自分の考えを発表する機会があります。

大会・行事案内 
イベント情報

2021年(令和3年)
日本べーシックインカム学会第1回関東地区研究会
日時:2021年(令和3年)4月3日 12時45分開場13時15分開始
場所:東京都千代田区三崎町3-6―15東京学院ビル4F(水道橋駅徒歩2分)
プログラム
午後12時45分 受付開始
13時15分 会長開会挨拶
13時20分~14時40分
樋口浩義(日本ベーシックインカム学会会長)
「ベーシックインカムを再考するー社会保障と雇用問題との関連から—」
14時50分~16時50分
本田浩那(獨協大学教授)
「ベーシックインカムと日本経済—政策争点を考える」
参加費
日本ベーシックインカム学会会員 
      会場参加:無料(申込み手続き必要です)
      オンライン参加:無料(申込み手続き必要です)
一般の方  会場参加 2,000円(参加費は当日会場でお支払いください)
     
オンライン参加申し込みはすでに締め切りました。会場は20名ほど残席がありますので、可能ならばそちらで申し込んでください。
申し込み等
  hiroyoshi.khc@nifty.com
      樋口浩義 宛
  件名は日本ベーシックインカム学会関東地区研究会でお願いします。一般の方の会場参加の定員は先着30名とさせていただきます(会場は100名近く入れますが、コロナ禍により半数の定員制限がございます)

関東地区第2回学会研究会のお知らせ

 下記のように、日本ベーシックインカム学会第2回関東地区研究会を実施します。

日時:2020年11月7日(土)13時00分~17時00分

場所:文京区勤労福祉会館

 東京都文京区本駒込4-35-15(田端駅が最寄駅になります)

講師:増山麗奈(映画監督)

テーマ:コロナ禍後就業者数が最も減っているのは就職氷河期世代

講師:渡口昇(沖縄ベーシックインカム活動家)

テーマ:お金は無限∞に発行できる

講師:井上智洋(駒澤大学准教授)

テーマ:ベーシックインカムとMMT

 事前申し込み制です(会場の都合により現在、先着順6名です)。今回は会場参加のみの扱いです。オンライン参加はできません。

4月18日「はじまりの日~ベーシックインカム元年~」の上映、
「コロナ後の各国の現金給付制度について」講演会

JABI広報担当の増山麗奈監督作品「はじまりの日~ベーシックインカム元年~」が上映され、上映後「コロナ後の各国の現金給付制度について」講演を行います

日時:2020年4月18日(土)18時半~ 

会場:シアターセブン 〒532-0024 大阪市淀川区十三本町1-7-27 サンポードシティ5F http://www.theater-seven.com/  

入場料:2000円 

上映後増山麗奈監督によるオンライン講座
「コロナ後の各国の現金給付制度と日本で活用できる助成金制度について」

ベーシックインカムに関する本のご紹介

JABI副会長の白崎一裕氏が編集に関わった本「普通の人々の戦い」が出版されました。
アメリカ大統領選でベーシックインカムを訴えたアンドリュー・ヤン氏の著書となります。

      BIENニュース(第1号)
 このコラムではBIEN(Basic Income Earth Network:ベーシックインカム地球ネットワーク)と支部機関で紹介された記事を要約してお届けいたします。BIEN世界大会ですが、今年9月に開催予定されていたオーストラリア、ブリスベンでの第20回大会はコロナ禍で2022年に延期され、来年2021年は予定通りスコットランド、グラスゴーでの開催となります。スコットランドでは政府予算で2年にわたるベーシックインカム・パイロット実施についての詳細な調査研究が行われ、この7月に報告が出たところです。来年の大会は興味深いものとなるでしょう。今回は、その調査報告についてBIスコットランド(www.basicincome.scot)の最新記事から紹介します。
 スコットランドではこの7月、「スコットランド市民ベーシックインカム試験給付(Citizens’ Basic Income pilot in Scotland)」の実施について2年かけて調査研究した結果の最終報告書(案)が提出されました. この調査は,2017年スコットランド政府が£250,000を拠出,それまで市民ベーシックインカム(以後CBI)導入の可能性を検討してきた4つの地方自治体エディンバラ市,グラスゴー市,ファイフ州(Fife), 北エアシャー州(North Ayrshire)に政府とNHS(Public Health Scotland),Improvement Service(※1)が加わり「CBI実施可能性調査研究運営委員会(Citizens’ Basic Income Feasibility Study Steering Group)」が組織され実施されたものです. 2019年11月に中間報告が予定通り出され,今年6月には完結する予定でしたがCOVID-19により遅れ,これから上記4つの市/州議会で民主的に討議,精査され7月末にはスコットランド政府に提出されることになっています.
 CBIは蔓延する貧困と不平等の是正を目的とするもので,より公平で簡略な制度が望まれます.報告書の試験給付(以後パイロットケース)モデル案は,子どもをも巻き込む深刻な貧困や失業問題にどのような効果が出るのか,健康面/経済面で安心安全,幸福に暮らすにはどういう社会保障システムが良いのか体験して考えてもらう目的で作成されています.スコットランドCBIは既存の福祉サービスや収入とは関係なく無条件に定期的に個人に給付することを基本としているもので,プロジェクト責任者であるウェンディ・ハーティさんは「今ある制度は経済的な援助を必要とする人を特定して支給するもので,CBIはユニヴァーサルで人を特定せず全員が対象である.受給される人に参加者に経済的な損失をもたらすものであってはならない」と言っています.

 調査研究に際し委員会の委託で,子どもの貧困に取り組むNGO「The Child Poverty Action Group in Scotland」が,CBIパイロットケースで受給者となると,既存する社会保障との兼ね合いはどうなるのかなど相互関係について調べ,経済面ではスコットランド全域で実施するとどんな影響が出るのか,ストラスクライド大学アランダー研究所フレーザー研究室(FAI-the Fraser of Allander Institute at the University of Strathclyde)とマンチェスター都立大学公共政策研究所(the Institute for Public Policy Research Scotland and Manchester Metropolitan University)の協働で研究されました.

 委員会の推奨案は3年間にわたるプロジェクトで,支給額は2種類の水準で考えられています.高い方は貧困の大幅軽減を想定してジョセフ・ラウントリー財団(※2)が作成した2018年度の最低所得基準(MIS-Minimum Income Standard)に基づき設定されたもの,低い方は現在の福利厚生により近い支給額で,その効果をみるものです.

 ファイフ州のCommunities and Neighbourhoods(※3) トップで運営委員会のメンバーでもあるポール・ボーン(Paul Vaughan)さんは今回の調査について次のようにコメントしています―「今や私たちの社会が抱える貧困と不平等の問題はかつてないほどに深刻で社会的経済的危機にある.これ以上放って置くわけにはいかない,画期的な解決が必要だ.今,CBIパイロットの実施が必要なことは間違いないのだが,どうのように実施するのか,実際の給付はどうする,立法上はどうなのか,倫理的配慮,技術面や財政面,制度上はどうなのか・・・など複雑な問題が絡み非常に難しい課題がある.それらの壁を乗り越えるには関係する組織/機関の連携と地方政府,スコットランド政府,英国政府にいたるまでのたゆまない理解と協力が必要となる.今回の調査研究結果がスコットランドの社会/経済と人々の豊かな暮らしについて広く考え話し合う機会となり,CBI,つまり社会保障の改革につながっていくことを願っている.」

(※1)NHS:国民保険サービス.国営の医療サービス事業.

The Improvement Service (IS) :「住民の健康と暮らしを良くする」ために地域住民と市民と政府/行政をつなぐ窓口的なの組織。https://www.improvementservice.org.uk/what-we-do

(※2)ジョセフ・ラウントリー財団(Joseph Rowntree Foundation:https://www.jrf.org.uk/about-us)「貧困のない繁栄する英国」を掲げ、英国の貧困解決を目的とし1904年に創設された慈善事業団体.

(※3)Communities and Neighbourhoods:「コミュニティと近隣地域/住民 」住民参画型の地域再生(まち作り/まち興し)政策と担当する行政部署. 

2020.07.29 EO(JABI国際担当)記

BIEN ニュース第2号

2020 ベーシックインカム行進

来たる9月14~20日は国際ベーシックインカム週間です。アメリカ合衆国に拠点をおくベーシックインカム法令化推進活動団体「Income Movement」は、9月19日、今年で2回目となる「ベーシックインカム行進」を計画しています。このイヴェントは 「Fund for Humanity」の資金援助を受け世界中の街で行われるもので、「全ての人にベーシックインカムを」を掲げる最も規模の大きなものとなるでしょう。昨年、10月26日、一回目となった行進には世界の30都市で1万人以上が参加しました。今年はさらに多くのスポンサーとパートナーを得て、29都市での開催が決まっています。あなたも参加しませんか? 参加の形は自由です。もっと知りたい方は here、  Basic Income March website

by Lewis Small | Aug 21, 2020  https://www.basicincomemarch.com/

 

「Fund for Humanity 人類のための基金」 2018年膵臓がんと診断され、7週間後の11月、54歳で亡くなったジェラルド・ハッフ(Gerald Huff)さんのお母さんであるジゼル・ハッフ(Gisele Huff)さんにより創設された非営利団体です。ジェラルドさんはテクノスリラー小説『クライシス 2038』の著者で、本は彼の死の前日に出版されました。彼は、技術の進歩で多くの失業者が出ている現状に取り敢えず必要な解決策として、ユニバーサル・ベーシックインカムを熱い思いで支持していました。ジゼルさんは、彼の緊急性のあるメッセージを広く世の中に知ってもらうためにこの基金を立ち上げました。https://fundforhumanity.org/

 

BIENニュース第3号

ブラジル, マリカ(Maricá)市、ユニバーサル・ベーシックインカムへの歩み

by Thiago Santos Rocha | Jun 29, 2020 BIEN News

UBIはたどり着けないユートピアなのか?・・・筆者によるサブタイトル

 

「人がどんなに一生けん命に歩いてもユートピアにたどり着くことはない」と、エドゥアルド・ガレアーノ(Eduardo Galeano)が言った。そうかもしれないが、そこに向かおうと歩むことには価値がある。2016年以来BIENが採用してきた定義では、UBIには、無条件に、誰にでも同じく、価値交換媒体として適切な通貨(物ではなくお金)で、個人への定期的な支給であること、の5つの特徴がある。ブラジル、リオデジャネイロ州にあり、リオデジャネイロ中心部から1時間ほどに位置する自治体マリカ市はUBIを目指し歩み進むことを決めた。初めの一歩は、毎月70ムンブカを支給する「ボルサ・ムンブカ(社会プログラム):Bolsa Mumbuca Social Program」条例。月収R$ 1,045(US$ 200)以下の極貧世帯が対象で、子どもの教育(就学)が大きく関連する条件付きのものだった。特筆すべきは、「ムンブカ」という市内を流れる川の名前で原住民に由来するネーミングと、電子地域通貨であること。1ムンブカはR$ 1 (US$ 0.19)相当で磁気カードを利用、ブラジルの通貨には替えられないが、マリカ市内の登録商業施設ならどこでも使える。今、マリカ市では大手カード決済機器の数よりもムンブカ・カード決済機器の方が多いという現象が起きている。

 

2015年、12月、二歩目のステップとなったのは、「ボルサ・ムンブカ」から「ムンブカ最低収入保障:Mumbuca Minimum Income(MMI)」への変更。受給資格の収入制限がR$ 3,135(US$ 608)以下に引き上げられ、それまであった条件が取り払われ、支給額は毎月85ムンブカに増額された。同時に、3つ目のステップとして取られたのは、MMIと並行して「市民ベーシックインカム:Citizen´s Basic Income (CBI)」と名付けられたプログラム。1年以上住んでいるマリカ市で生まれた人全員、2年以上住んでいるブラジル国籍の人全員、5年以上住んでいる外国籍の人全員に毎月10ムンブカ支給するというものだ。市の条例ではこのCBIは個人の社会経済的状況にかかわらず支給されるとしているが、最も必要性の高い人々を優先に、市幹部の裁量で段階的に実施されている。連邦政府の「低収入世帯登録簿:the Single Registry of the Federal Government (CadÚnico)」に登録されている、家族一人当たりの収入が最低給与の半額R$ 522.50(US$ 100)以下、または、家族の合計収入がR$ 3,135(US$ 608)以下世帯を対象に、個人に対して支給される。

 

4番目にして最も大胆な一歩が昨年6月に踏み出された。CBI支給額が一人10ムンブカから130ムンブカ(US$ 25)に引き上げられ、それまでに14,000世帯が受けていた支給は、総人口161,000人中42,000人以上の個人が受けることとなりった。当面の目標はCadÚnicoに登録されている50,000人への支給達成だ。

受給資格としての最低在住期間については外国人の5年は変わらないが、ブラジル人については国内どこで生まれても3年に変更された。

 さらに、COVID-19パンデミックの影響を鑑み特別処置として、今年(2020年)4月から3か月間、暫定的に130ムンブカから300ムンブカ(US$60)に増額、さらに、年末ボーナスの前払いとして4月分には130ムンブカがプラスされ一人あたり430ムンブカとした。

 

この経緯でわかるように、マリカ市でのCBIはもはや一時的な実験などではなく、無条件(例外なし)、個人対象、価値交換媒体として適切な通貨での支給で、政策として定着していると言える。このプログラムはブラジル・ベーシックインカム・ネットワークにより綿密にモニターされ、市は2022年までに、受給者を制限する資力調査を廃止、一定期間以上在住する全市民を対象にCBI支給を実施する最終段階を迎えようと準備している。

トーマス・モアの本で、登場人物としてのラファエル・ヒスロデー(Raphael Hythloday)が半信半疑のピーター・ジャイルズ(Peter Giles)に言った、「もし、あなたが私と共にユートピアに行って、彼らの法律や決まり(・・・)を見ていたなら、彼らほど見事にconstitutedの人々は見たことがないと認めたことだろう。」 マリカ市で起きていることを見ると、エドゥアルド・ガレアーノが言ったことは必ずしも当たっていないのでは? 言い換えれば、このブラジルの自治体の例は、法律とルールをもって、UBIはユートピアに近い人が実現できる社会構築であることをほぼ証明していると言えるのではないだろうか。

  https://basicincome.org/news/2020/06/marica-one-step-from-universal-basic-income/

 

以下は筆者補足と参考:

エドゥアルド・ガレアーノ(Eduardo Galeano)2015年に74歳で亡くなったウルグアイ人ジャーナリストhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%89%E3%82%A5%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%AC%E3%83%AC%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%8E

 

NHK国際報道2020.コロナ禍で注目 ベーシックインカムの可能性と課題“奇跡”と言われている街、マリカhttps://www.nhk.or.jp/kokusaihoudou/archive/2020/09/0911.html

 

リオデジャネイロの中心部から、車で1時間ほど,新型コロナの感染者数が世界的にも多いブラジルだが、経済への影響を最小限に抑え“奇跡”と言われている街がある。人口およそ16万,

ブラジル・マリカでは市が独自の通貨MUMBUCAを支給しており、カードや携帯などで支払いに使う。月約一人6,500円,「ベーシックインカム」と呼ばれる社会保障制度の一種で、現在は貧困層を中心に人口の約4分の1が受け取っている。MUMBUKAは雇用の維持にも役立っている。子ども二人のシングルマザー、ネイリスト、コロナで収入なし、月額約2万円の支給で食費、電気代など全て賄い、年頃の娘に服を買えるという。人口の半数以上が月2万円以下でくらす市民の生活を支える大きな糧となっている。新型コロナウイルスの影響でリオデジャネイロの店の従業員が3割解雇されているのに対し、同じ系列のマリカの店では雇用が守れているという。雇用は維持され、お金がまわるようになったという。MUMUKAは地元でしか使えないため、地域の中でお金が回り雇用の促進にもつながっている。財源は、市で油田が見つかり、市の収入が急増、75%を占めるようになった、市に拠点を置く石油会社からの税収。ムンブカ支給総額月約3億円は市税収の15%。 2022年富裕層を除く全てへの支給を目指している。


代表挨拶

日本ベーシックインカム学会会長
樋口浩義

 日本ベーシックインカム学会は、近い将来での日本でのベーシックインカム導入実現に向けて、財政学、金融論、社会政策、AI、法学、会計学等多様な分野の研究者と各地のBI運動家、政治家の方々が、ベーシックインカムについての意見交換を通じて、中立的立場で学術的な研究をおこなうことを目的として2018年12月に設立されました。

 この学会では特定のベーシックインカムの手法に統一するのではなく、現状で存在している、あるいは考案されているベーシックインカムのアイデアについての情報交換をおこなうことを目的としております。ベーシックインカムの実現に関心のある多くの皆様が、学会に参加されることを望みます。

            

よくあるご質問

  • Q
    勉強会は、会員でなくても参加できるのでしょうか。
    A
    はい、大丈夫です。
    ベーシックインカムについて、知りたい人であればどなたでもご参加いただけます。
  • Q
    勉強会への参加は必須ですか?
    A
    興味のある勉強会にご参加いただければ大丈夫です。
  • Q
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役員名簿

日本ベーシックインカム学会
2020年度役員名簿 (2020年9月21日現在)

会長 樋口浩義氏(大会運営担当兼務)
副会長 井上智洋氏(国際担当兼務)
副会長 白崎一裕氏 (学会誌編集担当)


理事 岡野内恵里子氏 (国際担当兼会計担当)
理事 小野盛司氏(     )
理事 高橋しんや氏(関西地区担当)
理事 名川文清氏 (国際担当兼関東地区研究会担当)
理事 朴 勝俊氏 (     )

理事 増山麗奈氏 (広報担当)
理事 松尾匡氏(関西地区担当)
理事 皆川眞一郎氏(会計担当、任期は2021年3月まで)
理事 山中鹿次氏 (関西地区担当兼関西地区研究会担当)
幹事 諸星たお氏(学会HP担当兼会計担当)

顧問 エノ・シュミット氏
参与 谷崎テトラ氏



日本ベーシックインカム学会
への入会について

本学会は誰でも、ベーシックインカムに興味のある方でしたら、入会できます(入会の段階では入門者で大丈夫ですが、会員になる前に学会研究会等に「当日参加」で聴講されることをお勧めします。また、ある程度経験を積まれてからは、学会発表、論文執筆を依頼することもあります)

年会費は1万円です(学生、院生、経済的弱者は半額)。

詳しくは、以下の問い合わせフォームで、お問い合わせ下さい。

お問い合わせ

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